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雨から木材を守る

雨から木材を守る家つくり

木で造った家を長持ちさせる為には、木材を腐らせないことが大事だと思います。
高温多湿の環境下では、カビの繁殖により一気に腐っていきます。木が腐るということは、クロカビ等の木材腐朽菌によって、木材中のリグニン、セルロース、ヘミセルロース等の繊維質が分解されてしまうことを指します。すなわち、木で造られた家の長持ちの秘訣の一つは、結露や漏水を防ぎ木材に余計な水分を持たせない事であるといえます。

結露は木材の不朽を促進します

朝、目覚めると窓ガラスに結露が発生しているのを目にすると冬が来たなと実感します。

ガラスの内部に、水滴が付いてしまい、拭き掃除や換気に追われる話をよく聞きます。
気にせず放置すれば汚れる一方だし、困ったものです。

また、目には見えないので気が付きにくいのですが、壁の内部も結露しています。

結露が酷い、北陸、北海道等の北国では、繊維系断熱材を壁の中いっぱいに入れたため腐った家が、20年位前から大問題になりました。

家の中でカビが繁殖するには、特定の条件が必要になります。

70パーセント以上の湿度が必要です。それを超えると、木材腐朽菌の繁殖を促進することになります。

キッチン、洗面、台所の水廻りは特に多湿になりやすく、古くなった家は水廻りから木材の腐朽がはじまります。この対策のために、断熱、換気がとても重要になります。

私たちは雨に木材を濡らしません。

最近の木材は、製材工場で、乾燥釜に入れられ、機械的に「含水率」を管理しています。

これは、「反り」や「狂い」、「われ」を防ぐため、昔は時間をかけ自然に乾燥させましたが、現代社会では「効率化」のために機械管理が一般的です。

冷静に考えてみると不思議なものです。街に建つ木造現場に目をやると、お金を払ってわざわざ工場で乾燥させた木材を、現場で組み立てて濡らしている光景を目にします。

工事中からカビが生えた木材を散見することもあります。

自分が家を建てるとき、そんな家は欲しくありません。

工事中は雨で、入居後は結露や漏水で濡れてしまった家は健康な家だとは到底いえません。

この作業は、暑い日も、寒い日も毎日毎日黙々とシートを張っては剥がすを繰り返す、面倒な作業に賛同してくれた大工さんの、熱意と情熱により支えられています。

毎日のように顔を合わせる相手なので、感謝の気持ちをなかなか伝えることもしませんが、彼らには本当に頭が下がるとともに志のある大工さんを大事にしていこうと思います。

徹底した点検・メンテナンスを継続しいつまでも健康な家を

管理を徹底した住宅を、永い間健全に維持する為には、地道な点検、メンテナンスが必要になります。
そして、住まい方も重要です。
私たちは、定期的な点検、24時間換気システム他の適時に必要なメンテナンスを施すことを忘れずにお客様と一生涯のお付き合いを続けていきます。